2012年4月11日水曜日

よくある質問集/小児歯科


お母さんだってとっても思い出せない、赤ちゃん時代の歯のこと・・・心配ですよね。お子さんが素敵に笑えるように、どんな些細なことでも聞いてください。以下に代表的な質問をまとめましたので、そちらも参考にしてください。

|乳歯|永久歯のはえかわり|虫歯|歯の色|歯医者嫌い|歯みがき|フッ素|
|前歯の破折|歯ぎしり|妊娠・授乳期間中|その他|



【乳歯】

《歯ならび》
●Q:歯の隙間が広いので診てもらったら、歯の本数が普通より1本少ないと言われました。また、レントゲンを撮ったところ、永久歯も普通より1本少ないとのこと。永久歯が生えたら、歯の間の隙間を何とか解決したいと思っています。(3歳・女の子)
●A:一般的に、下の前歯に先天欠如が多く認められますが、かなり多くの子供達に見られますので、自分のお子さんが特別異常なのだと思わないで下さい。1〜2本歯が足りない子でも、私が診てきた子供達の多くはすべて永久歯に生え変わった時点で、間隙がない、きれいな歯並びになっています。小学校3〜4年生ぐらいまではあまり心配しないでいきましょう。顎の大きさと、歯の大きさのバランスが悪いとスキッパになるかもしれませんが、その時は矯正治療を考えることが必要です。

●Q:3歳ですが、上の前歯2本の間に隙間があり、すきっ歯です。3歳児検診で歯茎の筋(筋肉?)のせいなので、いずれはその筋を切らないといけないと言われましたが、それによる影響・治療内容などを教えてください。
●A:おそらく上唇の裏側にあるスジ状のもので歯茎につながっているものだと思いますが、小帯といって下の真ん中や頬部にもあります。治療はすべて取ってしまうわけではなく一部ですし、取ってもさしたる影響は考えられませんが、むりなく麻酔をして治療できるようになるまでまってから、つまり永久歯前歯が生えるまで待ってその時に必要なら切っても良いでしょう。けして遅くはないと思います。その時期になると切らなくても良くなるケースが多いですが。

《噛み合わせ》
●Q:乳歯が上下反対の噛み合わせで生えています。このままで大丈夫なのでしょうか?(11ヵ月 女の子)
●A:こういう歯並びを「反対咬合」と言います。乳歯の時に反対でも、ほとんどの子は永久歯が生えるとき正常咬合になります。ご両親が反対咬合ですと顔の形が似てくるのでチョット心配ですが、そうでなければ、あまり心配しないでいいと思います。永久前歯が崩出したときに反対なら、そのときは早めにかかりつけの歯医者に相談しましょう。

●Q:10ヵ月頃からべそをかく時に下唇を出していて顎が前に突き出してしまいます。どうすればいいでしょうか。(1歳2ヵ月)
●A:幼児期は指しゃぶり等でなってしまう出っ歯と、反っ歯がよく見られますが、ほとんどの場合永久歯と交代することによって正常咬合になってしまいます。家族に反っ歯がいる場合は顔の骨格自体が似るので永久歯になっても治らないことも考えられますが、いずれにしても永久歯に生え変わらないと解りません。食生活などに影響のないかぎり心配しないで様子をみましょう。

●Q:1歳半の女の子ですが、生後3ヶ月頃から始まった指しゃぶりのせいか!?最近前歯の上下が重なっていないことに気がつきました。今からなんとかしておしゃぶりを止めさせたほうがいいのでしょうか?
●A:成長期に指やタオルなどをくわえていると、どうしても顎の形に影響をあたえてしまい出っ歯になったりしますが、あまり早い時期にむりにやめさすことは精神的に不安定になり他の方向(例では生殖器をいじったり)にいくこともあり良い方法とは思えません。3歳半ぐらいになると指をしゃぶれば出っ歯になるということが理解できますが、その前は理解できないのでお母さんが日々注意して指を入れたら優しく他の方へ注意がいくようにしたりするしかないと思います。3歳ぐらいまではあまり心配せずにいきましょう。3歳過ぎてもまだやっているようならチョットがんばりましょう。

●Q:小学5年の娘の噛み合せの矯正治療を受けさせたいのですが、治療方法は、歯に器具を付ける以外の方法はありますか? 器具を付ければそのまま時間がたてば治るのですか?
●A:歯に装置を接着する以外の方法もあります。どの方法にしましても装置を装着後は一定期間おきに調整を重ねてだんだんと治していきます。この間はお子さんの治療に対する理解と協力が治療を成功させるのに重要な要素となります。

《生え方》
●Q:下の前歯2本が生えた後、上の犬歯(左右共)が生えてきました。まだ上の前歯と横の歯は生えていません。こんな生え方でよいのでしょうか。(9ヵ月)
●A:乳歯の生え方は真中の前歯(乳中切歯)が上下7ヵ月、その隣(乳側切歯)は9ヵ月、一つとんで第一乳臼歯は14ヵ月、乳犬歯は18ヵ月、一番奥の大きな第2乳臼歯は24ヵ月、と2歳ですべて生えそろうのが平均とされています。このデータを見て頂くと、お子さんは下の前歯は平均的ですが上はチョット順番が平均的ではありませんね。ご心配でしたら、かかりつけの歯科医院でみてもらうのをお勧めします。

●Q:2本目の下の歯が生え、少し顔をのぞかせたままそこから大きくならないうちに、上の歯が生えだしてきたんです。下の歯がなかなか大きくならないのは理由があるんでしょうか?(10ヵ月 男の子)
●A:千キロ台の未熟児で生まれてくる子もあれば、4千キロ代で生まれてくる子もいる、ゆっくり伸びる子もいればすぐに大きくなる子もいる、全然心配ありません。一応参考までに、乳歯は心配ありませんが永久歯はうまく崩出できないこともあります。約5年後はもっと注意していて下さいね。

●Q:1歳1ヶ月ですが、現在8本の前歯が生えて、今、犬歯と奥歯が次々と顔を出し始めています。しかし、左上の4本目のはぐきが黒く、腫れているようです。触ってみると痛がるわけでもなく、ご飯も普通に食べていますが、なんとなく口臭もあるようだし、よだれの量も増えています。
●A:崩出途中の乳歯は磨きにくいのでなにかと不衛生になりやすく、歯の周囲の歯茎が炎症を起こしやすいのです。おそらくそのために黒ずんで見えるのではないかと思いますが、歯医者さんでみてもらって下さいs。


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【永久歯のはえかわり】

●Q:上前歯の2本が抜けたまま、まだ出てきません。生えるまで時間がかかるとは聞いてましたが・・。(6才・女の子)
●A:心配でしたら歯医者さんでレントゲン写真をとって診断していただくことをお勧めしますが、抜けたあとにすぐ生えて来るとはかぎりませんので、あまり心配しないで下さい。

●Q:前歯が曲がって生えてきたのですが、矯正は必要ですか? また、矯正費用はどのくらいですか?(7才・女の子)
●A:歯が生えるとき、下の前歯はやや舌側から前へ向かって、上の前歯は唇側から盛り上がって出てくるケースが多く、生えてくるスペースの環境に左右されながらアッチコッチの向きで生えることもよくあることです。ですから、やっと1本生えてきたばかりでは、矯正まで考えるほどではないと考えます。もし矯正になるとしても、通常6才臼歯4本と上下4本ずつ出てからというのが通例です(小4年生ぐらい)。矯正は自費なので、ばらつきがありますが、4年間くらいの矯正でトータル80〜120万円程度が現在の平均ではないかと思います。

●Q:前歯の乳歯が抜けない状態で内側から永久歯が生えてきていますが、早めに歯医者に見せたほうが良いのでしょうか。(6才・女の子)
●A:下の永久前歯は舌側から生えてくるのが標準的で上の前歯は唇側から生えてきます。もしも上の前歯だとチョット問題があるかも・・そんなに焦る必要はありませんが一度かかりつけ医にご相談した方が良いと思います。

●Q:上左前歯の小さく三角形に尖っている永久歯を追いかけるように歯が生えてきています。最初に生えた永久歯は、このままだと新たな歯に押しつぶされそうです。(7才8カ月 女の子)
●A:最初に生えた永久歯が、過剰歯といって乳歯でも永久歯でもない余計な歯かもしれません。この過剰歯は上の真中あたりによく出てきて永久歯とまちがえやすいのですが、先が尖っていてロケットの様な形をしていることが多いです。もし過剰歯ですと後続の永久歯のじゃまですから、どいてもらわなければなりません。もう一度歯科医院へ行って見ていただいた方が良いと思います。

●Q:子供の左右の第二番目に、細い牙みたいな歯が2本生えてきました。なかなか生え変わらなかったので、麻酔をして乳歯を抜いた後に生えてきたものですが原因は何ですか?
●A:おそらく上の前歯だと思いますが、初めに生えるのが大きな前歯(中切歯)が左右生えると次に両側の側切歯が出てきます。この側切歯はたまにロケットのような形態で出て来ることがあります。これは麻酔が原因ではありませんし、カルシウム不足でなったわけでもありません。これから出て来る他の歯は大丈夫だと思います。

●Q:8歳女児ですが、永久歯に生えかわった側切歯が通常の形ではなく、臼歯のような形です。歯医者で見てもらった際に、真ん中に空いている穴に針(のようなもの)を差しても全く痛がらず、その針がかなりの深さまで入りました。歯医者には「死んでいる歯が生えてきた」と言われ、しばらく様子を見るとのことでした。
●A:側切歯の形態が桑の実のようなものは、日本人では良く見られる現象です。必ずしも死んでいる歯ではありません。生きているか、死んでいるかは電気的な検査とか、冷熱的反応で見ます。死んでいる場合は、色が変わって来たりするはずです。生きているのならば、穴の部分が虫歯になりやすいので、あらかじめプラスティック(レジン)などでふさぐこともします。

●Q:7歳の女の子ですが、まだ歯1本も乳歯が抜けず、生え変わりません。下から永久歯が生えてきている感じもありません。
●A:個人によって差がありますので、他のお子さんとは比べないほうがいいと思います。少しご心配されているようなので、歯医者さんに行って、相談されたほうがいいと思いますよ。

●Q:中学1年の女の子ですが、永久歯が生えるべき所に乳歯がまだ居座り、歯茎の中で永久歯の犬歯が横向きに寝そべっていて生えてくる兆しがなく、手術で歯を抜くか、切開して引っ張り出すしかないと言われました。もし放置した場合は、歯茎の中で腐るのですか? また、口が小さくとても永久歯が入る隙間がありません。総合的に判断し一環して診て頂けるお医者さんにかかりたいのですが。
●A:中で腐ることはまずないでしょう。口腔外科の専門科とタイアップした矯正科の先生に相談されるのが良いと思います。


【虫歯】

●Q:臼歯に穴が空きました。神経まで悪くなっているので抜く、と言われました。まだ乳歯なので永久歯への影響が気になるのですが?(7才・女の子)
●A:もしも神経を抜いた後に感染して根本が膿んだりすると、たまには後続永久歯に影響したりします。しかし神経を抜いたからといって、それが直接永久歯に影響をあたえるわけではありません。虫歯が進行して神経まで達してしまったら神経を抜くという処置は現在の歯科処置としては仕方ないことなのです。

●Q:前歯が4本、裏表とも黄ばんで黒くなっています。歯医者に連れて行きましたが、大泣きして口を開けて見るのがやっとで、何も治療せずにいますが、大丈夫でしょうか?(1歳8ヵ月・女の子)
●A:もう少したって治療できるようになってからで大丈夫!あまり心配ならばフッ化ジアミン銀という進行止めをつけていただいてもいいですが、可愛いさかりの娘サン、前歯が真っ黒になってはネ・・。でも奥歯は虫歯にしないで下さいね、これは12歳ぐらいまで使い、食生活や後続永久歯に大きく影響することがありますから。


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●Q:奥歯の歯と歯茎の境目が一部白くなっています。1人の先生には「初期の虫歯」と診断され、別の先生には「歯の表面のエナメル質の内側の構造で光の屈折により白く見えているだけ」と言われました。虫歯か、そうでないかはどうやって見分ければいいのですか?(1歳6ヵ月・男の子)
●A:虫歯の程度にはC(カリエス)の1・2・3度というふうに分けています。C1は表面のエナメル質だけの虫歯、C2は次の象牙質という層まで進行した虫歯、C3は神経まで達してしまった虫歯です。このC1になる前の表面が白く脱灰してしまったものをC0といいます。C0の場合はだんだん表面がぼろぼろ軟らかくなってきますので虫歯かどうかわかってきます。

●Q:4歳の娘ですが、右下の奥歯が虫歯になり、歯医者さんに行ったところ、抜いた方がいいと言われました。永久歯が生えるまでにまだ何年もあるし、本当に抜いてしまっていいのでしょうか。また、歯を抜かずに歯茎の治療の方法はないのでしょうか?
●A:この時期に乳歯を抜歯されて不安に感じられるのは歯並びに影響がでないのかという事だろうと思います。抜歯されたら次に生えてくる永久歯がきれいに並ぶためのスペースを確保するための保隙装置を入れられれば大丈夫です。むしろそのような歯を放置される方が良くありません。また虫歯に原因があるのでしたら歯茎をいじっても根本的な治療になりません。小児歯科を得意としている先生にかかられて、ご両親の子供に対する食生活指導も受けられたほうがよいと思います。3、4歳までの虫歯は、特殊なケースを除いたら、親御さんの責任です。


【歯の色】

●Q:永久歯が2本生えてきましたが、色が黄色です。審美歯科的措置はどのようなものがありますか?(6歳・女の子)
●A:1.表面に薬を塗って白くする方法。
   2.表面を少し削って白いものを張りつける方法。
   3.歯を削って被せる方法。
などが考えられますが、1.は表面を漂白するわけで、エナメル質表層にダメージを与えると思いますし、2.3.は何でもない永久歯を削ってしまうのですから良いとは言えません。大きくなって本人が気にしだしたら考えましょう。

●Q:歯の先の方は白いのですが、根元の方が黄色くなっています。歯の磨き方が悪いのでしょうか?(4歳・男の子)
●A:もしも歯が汚れていて黄色いのなら、歯垢や色素沈着ですから歯ブラシで良く磨けば取れるはずで、歯医者さんでも磨いて下さるはずですが、おそらく顔の色が黒い子白い子がいるように、そういう歯の色なのだと思います。色が黄色いだけで表面がボロボロなわけではないですよね?でしたら心配しないで下さい。きっと永久歯は白いと思いますよ。


【歯医者嫌い】

●Q:歯医者さんが大嫌いで、治療できずに困っています。どうしたらいいでしょう?(5歳・女の子)
●A:3歳半くらいから、子供たちはグン!と大人になり、お母さんの言うことが理解できるようになってきます。5歳であれば母親の言っていることが十分理解できますから、歯の大切さ・虫歯治療の必要性をしっかり、わかりやすく説明してあげましょう。そして一番大切なのは、親が自信をもって、あなたは歯医者でちゃんとできる子だ!という姿勢をもつこと。また泣くんじゃないか、大丈夫かしら〜などと心配していると子供にも伝わります。


【歯みがき】

●Q:歯を磨くのを嫌がるのですが、離乳食後の歯磨きはどうするのがいいのですか?(1歳4カ月・女の子)
●A:親ごさんが懸命に歯を磨くあまり、つい歯肉を傷つけてしまい、歯磨きが嫌いになるお子さんがいます。まずは歯ブラシを子供用に一本与え、お父さんやお母さんと一緒に磨きましょう。子供さんが歯ブラシを噛んでボロボロにしてしまうかもしれませんが、仕上げ用をもう一本用意して、最後にこれで仕上げをしてあげましょう。今はまだ歯磨きをされるのが嫌だと思いますので、綿棒やガーゼ、フロスなどで清掃してあげてください。そろそろ噛むのに大切な乳臼歯が生えてきますので、しっかり歯磨きができるよう、まず今は歯磨きの楽しさを教えましょう。


【フッ素】

●Q:子どもの虫歯はすぐ削っても、その隙間から再発再々発することが多く、削らないでフッ素入りの歯磨きで磨く方が効果的とありましたが。
●A:これは日本では虫歯予防に効果ありというはっきりしたデータはありません。しかし歯の表面を丈夫にするといった要素はあるようなので、たまに塗布しても良いと思います。

●Q:奥歯に虫歯があり、「薬で進行を止めましょう」とフッソらしきものを塗ってもらってます。フッソには副作用があると耳にしたことがあり、このまま塗り続けていいものなのか心配です。(4歳・男の子)
●A:フッ素にはナトリウムとジアミン銀の2種類があり、ナトリウムは虫歯の予防に用いられますが、よほど大量に摂取しないかぎり害はありません。お子さんの歯に塗布しているのはジアミン銀の方で、これは虫歯になってしまった部位に塗布し、治療できる次期になるまで進行を遅らそうとするものです。極少量なのでまったく心配ありません。


【前歯の破折】

●Q:遊具で前歯を強く打ち、本人が気にして触っていたので、抜けそうなくらいグラグラになってしまいました。身体も小さく、このまま放置するのが不安です。(5歳8ヶ月)
●A:年齢的に歯の根が吸収(自然に短くなって)していて、抜ける準備が進んでいる時にぶつけたのでしょう。もちろん、かかりつけの歯医者さんに見てもらうのが一番、他の歯もぶつけている可能性がありますからね。放置するかどうかはそれからです。


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●Q:2度も前歯を折っています。今まで虫歯はなく、食べ物の好き嫌いもほとんどありません。歯の強さは何で決まってくるのでしょうか。(9歳・男の子)
●A:乳歯の歯質は母体の中にいる間に造られるので、外的要因に左右されることはありませんが、永久歯は子供たちが出生してから造られるため、いろいろな影響を受けます。生えたての永久歯は柔らかく、30歳ぐらいまでの間に少しずつ硬くなっていくので、子供のうちは折れやすいと言えます。歯質の形成不全等の特別な場合を除いては、硬さに大きな個人差があるとは考えられません。これから永久歯がどんどん出てきますので、カルシウムを含んだバランスの良い食事を心がけてください。

●Q:娘は1歳半のときに階段から落ち、前歯の下4本を根元からきれいに折ってしまいました。現在3歳ですが、永久歯がちゃんと生えてくるのか、顎の発達に影響はないのか心配です。
●A:どの程度折れてしまったのかわかりませんが、根が残っていて歯医者さんに行き、ちゃんと処置していただいたとすれば後続の永久歯に影響はないと思いますが、根ごとなくなってしまったとすると永久歯の生えてくるのがチョット早くなるので歯並びに影響する事もありますが、あと2〜3年で永久歯が出てきますので痛み等の症状もなく食事もとれるようならこのままじっくり待ちましょう。顎の発育に大きな影響はないと考えます。

●Q:滑り台から落ちて、前歯1本が完全に抜けてしまいました。すぐに歯をティッシュペーパーに包み歯医者に行き、その歯を元の位置に埋め込み、周りの歯と接着させ固定してくれたのですが、この方法で望みがあるのでしょうか? (1才2カ月・男の子)
●A:このような場合は抜けた歯の損傷状態、あるいは骨や軟組織の状態等によって今後が左右されますが、抜けてしまってもうどうしようもないものを一途の望みで固定して下さったと考えて下さい。このように脱臼してしまったら隣接歯とつなぎ合わせて固定するしかありませんし、無事中におさまったら幸運なのです。だめだったら除去するしかありませんが、その後は4年もすれば真っ先に永久歯が生えてきますのでそれまで焦らず待ちましょう。最後に覚えておいてください、もしも歯が脱臼したらテイッシュに包んだりせず乾燥させないように水に入れ、できるだけ早く歯科医へ行く事!


【歯ぎしり】

●Q:歯医者さんが大嫌いで、治療できずに困っています。どうしたらいいでしょう?(5歳・女の子)
●A:3歳半くらいから、子供たちはグン!と大人になり、お母さんの言うことが理解できるようになってきます。5歳であれば母親の言っていることが十分理解できますから、歯の大切さ・虫歯治療の必要性をしっかり、わかりやすく説明してあげましょう。そして一番大切なのは、親が自信をもって、あなたは歯医者でちゃんとできる子だ!という姿勢をもつこと。また泣くんじゃないか、大丈夫かしら〜などと心配していると子供にも伝わります。


【妊娠・授乳期間中】

●Q:妊娠期間中の歯の治療は大丈夫でしょうか?
●A:基本的にどの時期においても普通の歯科治療は行います。安定期に入ればまず問題ないですし、20週過ぎればさらに安心です。抜歯なども行いますが、薬は慎重になったほうがいいですね。産婦人科の主治医の先生とも相談しましょう。
●A:妊娠中の歯の治療は、安定期に入ればほとんど影響はないと思います。抜歯などは、できれば妊娠する前に処置をしておくべきと思います。お子さんを生むための前段階として、歯の処置は確実に終わらせておいたほうがいいと思います。産後もすぐに治療できるわけではないのですから。
●A:よほどのことが無い限り、妊娠中のレントゲン照射、薬物の投与、疼痛等は避けたほうがよいと思います。事情を主治医の先生に相談して、問題になりそうな部分だけをスピーディーに治療されたらいかがでしょうか。

●Q:虫歯菌である、ストレプト・コッカスミュウタンスを母から乳幼児に感染させない為には、妊娠中にキシリトールを摂取するのが望ましいのでしょうか?
●A:ストレプトコッカス・ミュータンスなどのいわゆる口腔内常在菌と同じ菌が女性の産道からも検出される、という報告があり、虫歯菌はヒトが生まれるときに産道からもらってきてしまう、という話を聞いたことがあります。ですので、「母から乳幼児に感染」はある程度は避けられないことだと考えられます。

●Q:今、妊娠2ヶ月です。一番奥の歯に、液体のビリビリする薬を炎症部にかけて、ピンクの石膏みたいなものをかぶせて応急処置しました。 胎児に影響ないのでしょうか?
●A:使用した薬剤は、おそらくフェノールカンファという鎮痛消炎作用のある消毒薬思と思われます。これは、かなり昔より使われてきた薬剤で、安全性は確かめられてはおりますが、妊婦、胎児への影響の報告はなされていないので不明です。しかし、通常の0,1CCくらいの使用量では問題はないと思われます。使用説明書にも、妊婦への適応の特記事項はありません。

●Q:右下部の歯茎と奥歯、あごと耳の付け根も痛むようになってきたのですが、授乳中と言う事もあり心配で治療ができずにいます。もし、市販の鎮痛剤を使った時は、どの程度授乳時間をあければ良いのでしょうか。
●A:この場合化膿性の炎症が疑われますので、鎮痛剤だけですと炎症が拡大する恐れがあります。早めに歯科医に掛かり、事情を相談し原因を特定すべきでしょう。切開、抜歯等緊急処置時の局所麻酔薬は長時間体内に残る事はないので、時間を考えれば授乳に影響を少なくする事が可能でしょう。

●Q:ハグキが腫れていて、そこに虫歯があります。妊婦なんですが治療は日数がかかるのでしょうか。
●A:腫れているのは歯周病によるものか、根の病気によるものか判断せねばなりません。また、妊娠中はホルモン分泌の恒常性が保ちづらいため、歯肉の炎症を起こしやすい時期です。治療期間に関しても、何が原因か特定できなければ予測はできません。このような症状では、早めに歯科医にお掛かりになることを勧めます。


●Q:妊娠6カ月なのですが親不知が痛みます。抜いたあとどれくらい腫れるのか、化膿止めは赤ちゃんにいいとは思えません。
●A:本来ならば妊娠前に抜歯が最も良いですが、既に妊娠されているならしかたがなく、妊娠中期には抜歯が可能です(妊娠中毒などなければ)。薬、X線などは100%害がないとは言えませんが、化膿がひどくなれば早産の可能性もあります。産婦人科の担当医と至急連絡をとり対処をご相談ください。

●Q:現在妊娠4カ月です。歯茎の治療をするとき、抗生物質の飲み薬を出された記憶があるので、歯科に行けません。妊娠6カ月になれば大丈夫と聞きますが、虫歯の治療とはちがうので不安です。
●A:妊娠4ヶ月であれば歯科治療は可能です。妊娠中期は可能な時期ですがその前後はあまりよくありません。抗生剤は必要があれば服用しなければいけません。炎症が大きくなれば早産、流産の可能性もあります。内服薬は完全に胎児への影響はないとはいえませんが、うまく選択すればそれそど影響はありません。産科の医師に相談しながら治療を受けてください。

●Q:インプラント手術をして2週間後に妊娠に気づきました。手術の際の局所麻酔、レントゲン、3日間の薬の服用はやはりかなりの影響があるのでしょうか?
●A:2週間後で気づいたわけですから、もう薬は終了していると思われます。影響は完全にないとは断定できませんが、大きいとも思えません。妊娠中にこのことを気にする方が、悪い影響があるかもしれません。担当医に妊娠を告げ、負荷がかからない方法で妊娠初期を終え、中期に続きの治療(歯を入れるを)を相談されてはどうでしょうか。


【その他】

●Q:3カ月の終わり頃から顎を横に動かしてポクポクッと鳴らすようになりました。これは顎関節症の兆候でしょうか?まだ歯は生えていません。(4カ月半・女の子)
●A:顎関節症というのは噛み合わせの悪いことが主たる原因で起こるのですが、歯もまだ生えていない4ヶ月のお子さんが顎関節症とは考えにくいですね。歯が生えて来るときにムズムズするので歯茎をこすっているのかもしれません。心配でしたら小児歯科へ行かれるのも良いですが、まず心配ないと思います。

●Q:歯科検診の結果に「開口」とありました。これは、開口障害と考えるべきなのでしょうか?(3歳・男の子)
●A:子供の指で3横指分開けば問題ありません。歯科検診では多くの人数を少ない時間で行ないます。よってそのときにパッと開口できなかったからでしょう。年齢からいって先天性のものでなければ治療の必要はありません。

●Q:小児科で、下唇を引っぱったときに歯茎との間に出る筋が通常は1本なのに、2本あることに気付きました。医師は「機能面では問題ないが、本人が気にして唇をいじる癖がついたり、見た目を気にするかもしれないので、切った方がいい」と言われましたが、全身麻酔になるそうで心配です。(2歳・男の子)
●A:おそらく「下唇小帯」といわれるものだと思います。小帯が大きい、あるいは位置が変だからといって2才の子供にメスを入れるのは私は賛成しかねます。ましてや医師が機能面で問題ないとのことですし、見た目を気にするのはもっと成長してからのこと。歯ならびに影響することも考えられますが、下の永久前歯が生えてくるのは6才頃ですので外科処置をするとしても、もう少し様子をみてからでいいと考えます。いくつか歯科医院の意見を聞いてみるのもいいのでは。

●Q:1歳検診の時「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」がひどいと言われました。切れば治ると言われ、先生は4歳位に切ろうというのですが、言葉がはっきりしゃべれません。早く切っても問題はないのですか?(3歳・女の子)
●A:上唇小帯(じょうしんしょうたい)、下前歯正中のを下唇小帯と言います。他にほっぺた側にもあってこれを頬(きょう)小帯と言います。もしもそんなに大きな(口蓋から伸びていて上の前歯の間からすぐに唇、といった具合なのかもしれません)あるいは位置的に何らかの機能障害をもたらすようであれば、外科処置を行ったほうが良いと思いますが、主治医のおっしゃる通り4歳以上・・・できれば6歳ぐらいまで様子をみてもいいように思います。子供は顔がどんどん大きくなります、それにともなって小帯の位置も変化しますので、あせらずもう少し様子をみてはいかがでしょう。

●Q:下唇の内側に小さいデキモノができ、 小児歯科で「粘液膿胞です。切りとって大きかったら深く削りましょう」と言われました。どうも噛んでいるらしく、今度は別の所を噛み始めたようで、また同じ様なものができつつあります。こんなに簡単にできるものを、そのつど切らないといけないのでしょうか。(6歳・女の子)
●A:最近、舌の先あたりに同じような粘液膿胞ができた患者さんが来院しました(12歳男子)。大学病院を紹介して切り取っていただきましたが1ヵ月程たってまたできてしまいました。粘液膿胞は粘膜の下にある小さい唾液腺(唾液をつくるところ)が外傷などの原因で閉塞されることによってできます。娘さんはたぶん噛んでいることが原因なのだと思います。切りとってしまえば良いのですが腺組織まで取ってしまわないとまたすぐにできてしまうので主治医の先生は「深く削りましょう」と説明されたのだと思います。自然に消える事は?なので、6歳ではかわいそうですがしっかり処置して頂いてはどうでしょうか。

●Q:1歳になったばかりの娘のことですが、生まれた頃から舌をペロペロする癖があります。離乳食を食べるときにもぐもぐができず舌を前後に(出したり入れたり)して飲み込んでいます。口を閉じて飲み込めないようです。このまま変な食べ方が治らないと歯並びに影響しないか心配です。
●A:赤ちゃんが食べ始める段階には、1もぐもぐ期 2かみかみ期 3ごっくん期という段階があり、これを経て食べるということを覚えていくのですが、個人差があるのであせってしまうとなかなか適応できなくなることもあります。あせらずに離乳食をもう一度すこしもどしてみてはどうでしょうか。舌をペロぺロ出すのは歯が生えてくるときに気になってすることもありますが、まだ一歳ですので歯並びまで心配しなくとも良いと思います。小児栄養士さん等に相談されてみてはいかがでしょうか。


●Q:3歳の息子の歯茎の色が、少し茶色がかっているようにみえます。子供でも歯周病になることがあるのでしょうか?
●A:もし、若年性の歯周炎だったらひどいことになっているので、一般の方が見てもすぐに異常を感じるでしょう。



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