超越瞑想による不安症の減少 超越瞑想
クラーグ博士、ブルック博士が
不安症に関して質問に答えます。
私は、仕事でプレゼンをしなければならない場合のように、ある特定の状況では緊張してしまいます。超越瞑想をすれば、そんな状況にも対処できるようになりますか?
クラーグ博士:人前で話すことへの不安は一般的な不安であり、生理的には「闘争・逃避」反応と同一のパニック感情です。超越瞑想は、生理的には「闘争・逃避」ストレス反応と正反対の状態を生みだします。TMの実践者がその落ち着いた状態に次第に慣れてくると、不安は徐々に消えていきます。それは科学的研究に基づいて予測できることです。
ブルックス博士:超越瞑想を実践すれば心と身体が落ち着くので、ストレスに対して緊張するという反応は軽減されます。実際、不安に関する最新の科学論文をメタ分析した結果を見れば、TMの効果がどれほど大きいかを理解できるでしょう。この分析には、最も認められているストレス測定法である、スピルバーガー状態・特性不安検査が使用されました。『ジャーナル・オブ・クリニカル・サイコロジー』に発表された研究では、超越瞑想がその他の各種リラクセーション法と比較されています。比較されたのは、漸進的筋弛緩法、筋電図バイオフィオードバック、ハーバート・ベンソンのリラクセーション反応、およびその他の瞑想法です。その結果、これらのプログラムはプラシーボ(偽薬)と同レベルの働きし� �していないことがわかりました。
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しかし、超越瞑想を対象にした研究では、不安感の劇的な減少が示され、プラシーボ効果の約2倍のレベルに達していました。利用可能なすべてのプログラムを対象としたこのメタ分析の結果によれば、超越瞑想は、ストレスを減らすための唯一にして最も効果の高いプログラムということになります。この研究結果から、現在ではTM以上に効果の高いストレス解消プログラムはないとわかっているので、医師たちはまったく安心して患者に超越瞑想プログラムを勧めることができます。
このことは、プレゼンをするときに緊張してしまう人にとってどういう意味があるでしょうか? 超越瞑想プログラムの実践を続けることで、ストレスの多い体験の影響が和らげられるというより、内面に安定した静寂が生みだされるので、不安がどんどん少なくなっていくのです。
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私は家庭でも職場でも絶えず重圧を感じており、友人たちからはストレスがたまっていると言われています。超越瞑想(TM)は、こうした状況を改善する助けとなるでしょうか?
ブルックス博士:アメリカ人の二割が不安症になっています。ストレスが生じるのは、自分に課された要求に対処しきれずに苦しんでいるときです。うまく対処できないと不安を感じ、自分なりのやり方でその不安を軽くしようとします。食べ物、テレビ、酒、タバコ、薬品、コーヒーなどがその一般的な例です。しかし、こうした方法で生活のストレスを減らそうとするのは、近視眼的で不適応な試みです。なぜなら、それらの方法は、物事に対処する能力を少しも高めることはなく、実際には、その人の適応力や能率を次第に低下させていくからです。その結果、さらに物事に対処できなくなって、ますます自分流にストレスを軽くしようとし、そのため対処能力がいっそう低下し、さらにまた自分流のやり方にしがみ� �くという、ストレスの悪循環に陥ってしまうのです。
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超越瞑想を実践すれば、このようなストレスの悪循環はただちに断ち切られます。TMの実践は、1日に2回、イスにゆったりと座り、目を閉じて20分間続けます。そのプロセスを始めると、努力しなくても心が思考のプロセスのより静かなレベルにどんどん落ち着いていくのを体験します。最終的に心は思考のプロセスの源、すなわち意識そのものに到達します。この体験は安らぎに満ちた鋭敏さと呼ばれています。この状態に至ると、身体は深い休息を得て、心はすっかり鋭敏になります。この体験、すなわち静けさと落ち着きをもたらす内なる存在の体験を通してストレスは解消されていきます。
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私は不安のために多くの事が気になるので、瞑想するときにじっと座っていられないかもしれませんが、どうすればいいでしょうか?
ブルックス博士:安らぎに満ちた鋭敏さの体験は楽しくて快適なものです。ですから、1日に2回、20分間、静かに座っていることができます。このプログラムを規則的に実践すると、ストレス解消の効果が累積するので、続ければ続けるほどストレスや緊張感が少なくなっていきます。その結果、瞑想しているときには心が落ち着き、立ち上がったり動き回ったりしようと思わなくなります。静かさと平和を直接体験することで、落ち着かないそわそわした気持ちが癒されます。
瞑想の実践を続けていると、その人の生活の中で不安の占める役割が徐々に減っていきます。ストレスに上手に対処できるようになるので、日常生活でより良い意思決定ができるようになります。その結果、次第に、ストレスから解放される可能性が高まっていきます。つまり、状況に対してストレスに満ちた反応をするのではなく、状況の必要性に応じた行動を起こすようになります。そうなれば、困難な問題が起こっても、それを脅威と感じて反応するのではなく、個人的にも職業的にも成長するための機会として考えるようになります。
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無理にじっと座って瞑想しようとすれば、よけい不安になってしまうのではないでしょうか?
クラーグ博士:研究の結果、ある種類の「リラクセーション技法」は、実際には不安症の人をますます不安にしてしまうことがわかっています。しかし、長年にわたって何千人もの不安症の人々が体験したのは、超越瞑想を学ぶことによって不安を減らすことができたということでした。彼らはTM教師から適切な指導を受け、落ち着きの感覚が得られるようになりました。それは彼らにとって、それまでとはまったく違った、心地のよい感覚です。想念を思い浮かべることができる人ならば、超越瞑想を学ぶことができます。
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私はとても多忙なので、超越瞑想を学んだとしても、それをすることができないと思います。
ブルックス博士:私たちの誰もが、自分のバッテリーを充電するために時間をとっています。つまり、毎日、眠ったり、食事をしたり、シャワーを浴びたりする時間をとっています。超越瞑想は、ストレスが長期にわたって蓄積するのを防ぐためのプログラムであり、また、ストレスによって行動する能力や人生を楽しむ能力が妨げられないようにするためのプログラムです。それは、心と身体に深い休息を与え、活力が失われないようにするための方法です。それによって、人生は成長するための体験となり、新しい体験を楽しみに待つようになります。なぜなら、十分な休息をとって心と身体が統合されると、それらの体験に楽に対処できるようになるからです。
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